口ベタ美容師から、まさかの商品開発部長へ押し上げた、強すぎる愛とは!?
written by ダシマス編集部


飯山 勝也
茨城県桜川市出身 1982年8月27日生まれ B型 乙女座 【天辺ダッシュカンパニーでの役割】 人事管理、店舗マネジメント、デザイン、広報、工場管理補佐など行っています。

加藤 典幸
茨城県桜川市出身 1980年9月27日生まれ AB型 天秤座 あだ名 ノリック 【天辺ダッシュカンパニーでの役割】 商品管理部 部長 商品管理部って 商品や技術、備品管理、商品開発、店舗運営補佐 限定ラーメンの企画開発、販売許可。社長と共に新店舗のメニュー開発。新商品提供オペレーションを考案。 人事評価や研修の監督を行っています。
商品管理部長「加藤典幸」を深掘りする
飯山:加藤さん、お疲れ様です。インタビュー2回目は加藤さんにスポットを当ててみます。よろしくお願いします。
加藤:よろしくお願いします。緊張しますね。
飯山:加藤さんの小さい頃ってどんな感じでしたか?
加藤:小さい頃ですか。ん〜、行けたらいくっていう子供だった。
飯山:昔も今と変わらないですね(笑)
加藤:あ!ひょっとこに夢中でした。地元では、ひょっとと言えば、のりちゃんというくらい、
飯山:ひょっとこ!?(笑)
加藤:そして、今では、ひょっとこの師範。
飯山:嘘でしょ!?(笑)初めて聞いたわ!!!
加藤:地元の保存会に入ってて、うちのおじいちゃんが先生でそれで小さい頃からやってました。
ひょっととラーメン屋の二足の草鞋をはく。異色の持ち主。爆
飯山:なるほど、保存会ですか。高校卒業して進路は?
加藤:地高校卒業して、美容学校行ってたんですけど、辞めちゃったんですけど、
それでも、美容師やりたくて、また美容学校に入ることにしたんです。
無事、美容師になれて9年間働きました。
飯山:美容師だったんですね。聞き上手はそこからだったんですね。
加藤:美容師って、技術もそうですが、大事なのはお客様との会話です。
話しかけることが当時得意じゃないので、聞き役に徹しようと。
それでも、会話のネタが必要でした。
口ベタな自分を変えたラーメン
飯山:美容師は会話が重要ですよね、分かります。
加藤:そこで、お客様にラーメン好きが多いということもあり会話のネタとして、
ラーメンを食べ歩くようになりました。
お客様と情報交換したり、味の感想言ったり。
飯山:なるほど、そこでラーメンと出会ったんですね。
そして、気がつけば、ラーオタ(ラーメンオタク)のできあがりですよ。
飯山:まさか、加藤さんがラーオタだったなんて!
加藤:ラーオタの基準がわかりませんが、多い時で年間300食ラーメンを食べ歩いていました。
家族旅行という名の遠征も行きましたよ。それをmixiにアップしたり、情報交換したり。
飯山:なぜ美容師からラーメン屋に転職したんですか?
加藤:ラーメンが好きすぎて、自分でも作ってみたい衝動が出てきたんです。
食べるだけの趣味じゃ収まらなくなって、、、
飯山:その時、葛藤はなかったんですか?
加藤:美容室のオーナーが、自分に新店の店長を任せるって話になった時に、
ラーメンをとるか、美容師をとるか悩んで、ラーメンをとりました。
だから、葛藤はありましたね、未練というか…
飯山:新店の美容師店長という道を捨てる覚悟は相当なものですよね。
加藤:天秤にかかるものが、
① 2回も美容学校に行かせてもらった親に申し訳ない。
② 結婚もしてたし、子供が2歳。
③ 美容室のオーナーにかなりお世話になった。
それでも、やっぱりラーメンがやりたくて、決意を固めて伝えました。
父親が最後に教えてくれたこと。
飯山:これは辞めづらいな!!すごいラーメン愛ですね!!
加藤:父親が52歳で亡くなって、癌と診断されてから、6ヶ月でした。
悔いが残っただろうと。人はいつ死ぬか分からない。
やりたいことをやらないとダメだ。
やりたいことをやれ!と教えられた気がします。
飯山:それで、天辺ダッシュカンパニーに入社ですね。配属先は?
加藤:実際、考えすぎて仕事に支障をきたしていたんですね。
それで、周りの理解を得て、2011年に勢いのあった天辺ダッシュカンパニーに入社しました。
配属先は、活龍竹園店のオープニングスタッフとして働き始めました。
飯山:憧れのラーメン屋さん働いてみてどうでしたか?
加藤:ドキドキしたことを覚えています。
なんか、ラーメン屋の「いらっしゃいませ」が馴染めなかったですね。
飯山:いつ本店の店長になったんですか?
その後、本店が移転するタイミングで、今の活龍本店に異動になりました。
そこから1年後に、本店の店長にさせていただきましたね。
飯山:今と昔の違いって何ですか?
加藤:当時は、マニュアルがなく、店ごとにやり方が違うので、
本店と竹園店で、ラーメンが別物だとお客様から言われていました。
その時すでに、セントラルキッチンでしたが、味の統一出来るわけがない、調理の仕方は人それぞれでしたから。
飯山:その時の店長たちは、なぜ味を統一しなかったんですかね?
加藤:味が違うことを、個性と思っていました。
今となっては、それはだめですね。個性とブレは違う。
今は商品管理部として、マニュアルを作ったり、研修を行ったりしてどうすれば味を統一できるか考えています。
店長の時の、楽しさとは
飯山:加藤さんって、店長だった時、何がやりがいでしたか?
加藤:自分の考えた限定ラーメンを作ることが、めちゃくちゃ楽しかったです。
店長だと、結構自由にやらせてもらえますからね。
飯山:限定ラーメンの楽しさって何ですか?
加藤:作る工程や、組み合わせで味が変わるのが、楽しかったですね。
こんなに違うものかと、新しい発見があって楽しかったです。
そして、自分の作る限定ラーメンがお客様に評価されるようになり、
いい評価がネットに書き込まれたり、加藤さんですよねと声をかけられたりして、楽しかったです。
飯山:ファンタジスタ加藤を定着させようとしていたのを思い出します。
加藤:なつかしい!笑
社長が自由に限定を販売させてくれる人なので、ものすごくモチベーションが上がりました。
飯山:そして、商品管理部長ですね。商品のことなら加藤さんってイメージでしたからね。
加藤:限定の制作を重ねていくうちに、認められて、
商品管理部長を任せてもらえるようになしました。
初めての部署なので、最初は、戸惑いましたが、
今ではやるべきことが明確になり、プレッシャーがありますが充実した日々を送っています。
言いたいこととは
飯山:皆さんに言いたいことありますか?
加藤:自分が感じた、ラーメンを作る楽しさ、食べた人に喜んでもらえる嬉しさ、
ラーメンを通して仲間と一緒に作る店づくりの楽しさを実感して欲しいと思います。
ラーメン、商品のことなら何でも相談してください。
商品管理部として、バックアップさせてもらいます!
飯山:加藤さんありがとうございました!
想像を形にしてくれる加藤さん、ファンタジスタ加藤をもう一度名乗ってもらい、楽しい限定ラーメンを作ってもらいたいですね。
ぜひ、セントラルキッチンだとつくる楽しさが分からないので、つくる楽しさを共有してもらいたいと思います!
では、今日はここまで!
『飯山編集後記』
加藤さんは、好きを続けて来た人だ。
そして好きを仕事にして、それでも好きを続けるには、愛が必要なのかもしれない。
加藤さんからは、本当にラーメンが好きなんだろうなと感じるときがある。
口ベタから始まった、ラーメン愛はこれからもずっと続くだろう。
加藤さん曰く、転職して良かったと言っている。自他共に認めれば、それはもう天職だ。
そう考えると、誰しも天職に続く道は身近に転がっているのかもしれない。
加藤さんは、安定した環境を捨て、心の声に従った。わがままとも言える。
それでも、家族、美容室のオーナーも誰も傷つけていない。今もオーナーとはゴルフに行く仲という。
本当の「好き」は、応援したくなる。